病院の常識が必ずしも正しいとは限らない

今日書くことは、異論もあるかもしれない。
けれど、知らないという事で、病院や厚生労働省の都合に振り回されて疲弊していく人たちに知って欲しい。

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これを読んでる方々の中には、もしかしたら次のような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

こんなに長期に同じ病院に入院していることって可能なの?

確かに、病院では3ヶ月くらいが限度で、転院させられるようです。

診療報酬がだんだん下がってくるから。

とくに急性期の病院だと、平均入院期間が長くなると、病院全体の収入に影響することもあるようです。

なぜ娘は転院しないかというと、

できないんです。

慢性期の子供を対象とした長期療養型の医療施設が足りないんです。

あったとしても、高速道路を使って一時間かけて行く場所で、ベッドは満床で100人以上の患者が空きを待っている状態という噂を聞いたこともある。つまり、誰かが死なないと入れない。

長期療養型施設については、高齢者にはフォーカスが当たることが多いけれど、小児については施設がまったく無いといってもいい。厚生労働省は何やってるんだ!

前にも書いたとおり、自宅に引き取るにはいろいろな課題があるし、
そもそも、こちらは延命治療を中止してくださいと病院に訴えているのに、病院側は倫理的にとかなんだかで延命の中止はできないといっている。
私たちが娘を自宅に引き取ったら、終末期医療に持ち込むのが目に見えているわけだから、そこで、自宅に帰ることを病院が勧めるということはありえない。病院は矛盾することになるから。


でも、あるとき突然に、病院から強い態度で、「転院してもらうことに決まりました」とムンテラされました。

こちらは、はあ?何言ってるの?転院先の紹介や検索もしないでおいて、転院の承諾だけ先にとろうなんて、あまりに勝手じゃないの?


最初のころは、急性期だからという理由で延命中止を断られ。
こんどは、慢性期になったから出て行け。
勝手に延命したのはこの病院なんだから、最期まで面倒見てくれ、というのが僕の本音。

僕は、病院が親の承諾なしに勝手に娘を違う病院に連れて行くなんてことはありえないと思っていたから、いたって冷静に転院を拒否しました。

でも、心配になって、他の医院の先生や弁護士さんを通じて調べました。
すると実際には、病院は、娘を強制的に転院させる権限は持っていないということが分かりました。

病院が強く転院を求めてきても、主治医達も病院の常識として思い込んで言ってきているだけなので、さらっと「病院に強制力はないんですよ」と言って拒否すれば転院せずにすみます。

(自立できるくらい元気な人は別ですよ、強制的に退院させられますよ。あと成人の患者は療養型の医療施設が比較的整備されているので、転院の選択肢は広いでしょう)

あの、高圧的な転院の押し付けのムンテラはなんだったんだろう、もっとこう、お互いが歩み寄れるような話の持ってきかたは考えられなかったのかな。

たとえば、話の仕方によっては、
あのコイズミが大臣だったときに出来た診療報酬の仕組みで困ってしまうんですよねー
そうですか、それは、コイズミのせいですねー、どうにか方策を一緒に考えましょう

みたいな交渉っていうか、前向きな相談が出来たんじゃないかなと思うんですが、どうなんだろ。

結局、僕たちの納得できる条件を出して、条件に合う転院先を探すのはかまわない。転院を承諾するかどうかは別ですが。と病院には通告しました。

それから2ヶ月以上、病院側からは何の音沙汰もありません。いったい病院はどうしたいのだろう。

「まあ、この病院は黒字経営だから、気にしなくていい」、とは相談した医院の先生。


では

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