祈りの力

昨日は3.11でしたね。
追悼式では、天皇皇后両陛下が参列して、お祈りされていました。

祈りはとても大きな力を持ちます。宗教を持っている人も無宗教の人も関係ありません。

今でも、教会に行くと、牧師さんは震災の事を祈り、病気で苦しんでいる人々の事を祈り、その他苦しみの中にある人々の事を祈ります。それは、教会に集っている人々以外にも向けられます。

祈りが大きな力を持つものだと実感したのは、娘のお通夜でした。

ある日突然昏睡状態になり、2年間病院で長期脳死状態だった娘の実状は、娘の同級生には、はっきりとは伝えていませんでした。学校とも相談しながら、子供たちへの精神的な影響も含めて、どうやってみんなに伝えようかと悩んでいました。そして、小学校卒業を控えて、娘の状況を同級生に伝える事を具体的に校長先生と相談していた頃、娘が息を引き取りました。

バタバタと、お通夜告別式の段取りを決め、学校に式の段取りを知らせたのはお通夜の前日でした。
そして、お通夜。なんとたくさんの児童が来てくれた。60人くらい。男子も女子も。さらに、6年生全員が書いてくれた娘への手紙の束が届けられた。
こんなに大勢の子供たちが来てくれるなんて想定していなかった事なので、驚きと同時にとても嬉しくなった。

ああ、やっと友達とお別れすることができたね。って。

みんなの祈りが僕を不幸の底から救い上げてくれた。





震災では、まだ2,636人が行方不明のままだそうです。
3年間、その家族の苦しみは想像を絶する。いや、そんな簡単な言葉で想像を止めてはいけない。

だから僕たちは祈り続けなければならないんだ。

では

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