平均点は誰の点数でもない

敗戦記念日が近づくと、僕は毎年センチメンタルな気持ちになるんですが、今年はそんなことも考える暇も無いくらい、自分のことでいっぱいいっぱいでした。

今日は新聞の事を書きますね。

僕は10年くらい新聞の定期購読をしていなかったんです。
たまに、子供が学校で新聞紙を使う事があるので、駅売りとかコンビニで新聞を買う事はあったんですが、頻繁にくる新聞配達業者の定期購読のお願いはすっぱり断っていました。

でも、最近ですね、思い切りまして新聞を購読することにしました。
僕はこのまま社会不適合者になってしまうという恐れを感じてしまったんですね。
新聞くらい読んで世の中の動きを連続的にとらえる事も必要かなと感じた次第です。

僕の私見なんですが、新聞はほとんど広告ですからね、テレビと一緒。
スポンサーとかグループの出版会社の広告がほとんどだと思って読んだ方がいいです。
普通の記事もよーく読まないと、広告だと分からないように広告してますから。

でもですね、今日日経新聞を見ていましたら、まともな事を書いているコラムに出会いました、さすが日経!っていうか、すごいのは木内昇さん、コラム「ヒロインは強し」です。

岡本太郎のお母さん、岡本かの子さんについて主に書かれているんですが、導入部で木内さんが書かれているように、江戸時代は夫も育児や家事をやっていたんですね。これは僕の友人にも聞いた。明治以降の高度経済成長以降の家庭が特殊なことをみんな以外と気づいていない。

現在の常識の画一化に対する警告が最後の4行に集約されていて、いやぁ文筆家小説家っていうのは、言葉で本質を表現することに猛烈に秀でているんだなと感じたわけです。

「世の統計や他家との比較、時代性にのみ囚われると案外大事なものを見失うのかもしれない。」

この「時代性」が何を表しているかは明白ですよね、(なんか現代文の試験問題のようになってきた。)

僕も囚われていたと思う。そして、それによって苦悩した事もあった。

今一度、明治前からの歴史を学ぶべき時だと思うんです。

(それが教養ですよね、Mリンさん!)

話がだんだんそれて行きますが、
英語ができるだけでグローバル化なんて言えなくて、この教養が日本に足りないんじゃないかな。

イノベーションとかテクノロジーも大事だけれども、あなたの言ってるイノベーションって本当にイノベーションなの?って問われる。

再生医療って、本当に必要なの?
とかね。

テクノロジーによるイノベーションで、何か大事なものを切り捨てることになりませんか?

とか。

「ビッグデータ」と呼ばれるもので導きだした統計的な結果に意味はあるの?

いろんな問いが出てくるわけでして、今日はそんな事を思いました。

ここまで書いてきて、思い出した、

「平均点は誰の点数でもない」

これは、たしか中学のとき定期試験が終わったときに生徒が先生に「平均点は何点?」って聞いた時に、担任の先生が答えた言葉。
この言葉をとっさに言えた先生はすごいよ。

ではー





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