重石

もう既に日常になっているはずなのに、いつも心の中に重石がある。
なにをするときも、いつもその重石に触れる。

仕事をしているときも、風呂に入って体を洗っている時も、その重石が気持ちの流れの邪魔をする。

だんだんと重石は小さくなっているような気もするけれど、その重石にはまだ角があって、ふとしたときに、僕の感情に突き刺さる。

こんな日常がつらい。

本当は、仕事を投げ出して、ずっと娘の傍でオロオロしていたい。

僕はそんなに強くない、弱っちろいんだ。

心の中の重石はなくなる事はないだろう。でもいつか小さくなって思い出さなければ気づかないくらいに小さくなるのだろうか。

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