ルンバの反乱

自動掃除ロボット、ルンバがこの世にでてきてから、10年以上たっていた。この時代のルンバは、平面だけしか走行できない初代ルンバから進化していた。障害物を乗り越える足を6本持ち、部屋がモノで散らかっていても、それらを巧みによけて掃除をする事が可能になっていた。

さらには、ルンバは無線LANでネットにつながり、部屋の主は装備したカメラで遠隔から室内を観察する事もできるのであった。この時点でルンバは目と耳、そして足を手に入れていたのである。

ネットにつながっているというのは、ウイルスプログラムの脅威に晒されるという事である。もちろんメーカーは十分に対策を施していた。しかし、それがのちのスカイネットと呼ばれる人類の脅威になるとは、その時は誰も想像できなかった。

「ルンバが失踪したなう!」
ルンバの異常が人々に知られたのは、あるツイッターのpostからだった。その失踪騒ぎは、あらゆるところから報告され、次第にテレビニュースでも報道されるほど大きな出来事になっていった。その頃には、ほとんどの代11世代ルンバ(ルンバv11.02以降)は人々のコントロールの及ばない状態になっていた、、

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